気象に関する用語 た~な行:気象予報士と天気のおはなし

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気象に関する用語 た~な行

台風経路

● 台風経路図

台風経路図とは、現在の台風の位置や、72時間先までの台風進路予報、台風により暴風が吹くと予想される範囲などを図で表わしたものです。

● 対流圏

対流圏 (たいりゅうけん troposphere) は大気の層の一つです。
地上から平均高度11km(緯度や高低気圧によって変化)までの層で、地表と成層圏の間に位置します。温度減率は6.5℃/km。地球大気の質量の約80%がこの層に存在しています。

● ダウンバースト

ダウンバーストは、積乱雲の下で発生した激しい下降流が、地表面にぶつかって水平方向に広がっていく現象のことを言います。

● 谷風

谷風は、晴天の日の午後、山の斜面に沿って麓から山頂に向けて吹く局地的な風のことです。斜面滑昇流ともいいます。
対義語として、山風(斜面滑降流)があります。

● 短時間予報

短時間予報とは、予報を行う時点から数時間以内の予報のことをいいます。
予報を行う時点から3時間以内の予報というのが予報業務の許可などに関する審査基準です。

● 地域時系列予報

地域時系列予報とは、府県予報区を細分区化したうちの代表的な地域または地点の天気、気温を3時間ごとに24時間先までの予報をするものを時系列予報言います。

天気は、予報対象地点を含むそれぞれの区域内の卓越した天気を晴、曇、雨、雪のいずれかで示します。

気温は、予報対象地点の3時間ごとの気温を示し、風は予報対象地点の3時間毎の風を4階級に分けて示し、風向については8方位で表現します。

● 地方天気分布予報

地方天気分布予報とは、地方予報区内を約20km格子単位で分け、その区内の天気、降水量、気温、最高・最低気温、降雪量を24時間先まで予報するものを言います。

天気は、格子内の3時間毎の代表的な天気を晴、曇、雨、雪のいずれかで示します。

降水量は、格子内平均の3時間平均降水量、降雪量は格子内の6時間平均降雪量とし、ともに4階級で示します。
気温は、格子内の3時間毎の平均的な気温を示します。

● 注意報

大雨などによって、災害が起るおそれがある場合にその旨を注意喚起するために行う予報のことです。
注意報
発表は、地方気象台などが、府県予報区を一次細分区域、または二次細分区域に分けて定められた基準をもとに行います。

注意報には、気象、地面現象、津波、高潮、波浪、浸水、洪水、気象注意報には風雪、強風、大雨、大雪、雷、乾燥、濃霧、霜、なだれ、低温、着雪、着氷、融雪の注意報があります。

● テレコネクションパターン

テレコネクションとは、ある特定の季節において、ある遠く離れた地点の気候(気圧など)が同時に変動する現象です。
このテレコネクションの空間分布の形が「テレコネクションパターン」です。
南方振動、北大西洋振動(NAO)、北東太平洋から北米大陸にかけてのPNA(太平洋・北米)パターンやユーラシア大陸から日本にかけてのEU(ユーラシア)パターンなどがあります。

● 天気予報

天気予報とは、予報発表時から明後日までの風、天気、気温、降水確率などの予報をいいます。

週間天気予報は、翌日から7日間の気圧系、前線の動向、天気、気温、降水量などの予報で「週間予報」と呼ばれます。
季節予報は、1か月、3か月および暖候期、寒候期の気温、降水量などの予報です。
暖候期予報は、3月から8月まで、寒候期予報は、10月から翌年2月までの気温、降水量などの予報のことです。

● 等圧線

等圧線とは、テレビや新聞の天気予報で、よく日本の地図の上に見かける線の等圧線ことです。
その名のとおり、この線は気圧が等しい地点を線で結んだものです。
気圧の差が大きいと、天気図上の等圧線同士の間隔が狭くなっています。
逆に、気圧の差が小さいと、天気図に書いてある等圧線同士の間隔が広くなっています。

● 東西指数

東西指数は、偏西風が南北に蛇行しているか(低指数)、あるいは東西の流れが卓越しているか(高指数)を示す指数です。
特定緯度圏間の高度差、あるいはそれを換算した地衡風速で表します。
季節予報では40°Nと60°Nの500hPa高度偏差から算出しています。

● 南方振動指数

南方振動指数とは、オーストラリアのダーウィンと南太平洋上のタヒチの地上気圧偏差の差を指数化したもので、貿易風の強さの目安となります。
エルニーニョ現象と関係があり、エルニーニョ現象発生時にはマイナス(負値)となることが多いようです。

● 熱帯収束帯(ITCZ)

熱帯収束帯(ITCZ)とは、ハドレー循環に伴う北半球の北東貿易風と南半球の南東貿易風が、赤道越えした南西モンスーンと赤道付近の太平洋上で東西に細くつながる帯状の境界のことを言います。

赤道収束帯、赤道低圧帯、赤道前線、熱帯前線、モンスーン・トラフとも呼びます。
熱帯収束帯の位置は、夏には北半球寄り、冬には南半球寄りになります。
赤道周辺は日射量が多いため年中温暖となり、空気が暖められて上昇気流が生ずるため、大気が不安定で、積乱雲が発達して雲のバンドを形成して、降水量も多くなっています。
また、台風が発生する場所でもあります。

● 熱帯低気圧

熱帯低気圧とは、熱帯から亜熱帯地方の海洋上で発生する低気圧の総称です。
風の弱いものから台風やハリケーン、サイクロンのように強いものまであります。
気象情報などにおいて「熱帯低気圧」を用いる場合は、台風に満たない、低気圧域内の風力の最大が7以下(17.2m/s(34kt)未満)のものを指します。

● 熱帯夜

夕方から翌日の朝までの最低気温が、摂氏25度以上になる夜のことを言います。

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